べトナムの新興宗教「カオダイ経」
ベトナムには、国民の約9割を占めるベト人のほかに53の少数民族が暮らしています。そのため、公用語はベトナム語ですが華語やクメール語も使われています。宗教も多岐にわたり、大半は仏教ですが、道教、ローマ・カトリックなどもあります。また南部では「ホアハオ経」や「カオダイ経」が優勢になりつつあります。
「カオダイ経」はベトナムの新興宗教です。5教といい、儒教、道教、仏教、キリスト教、イスラム経の5つの宗教を土台としたことから「高台」(=カオダイ)と名づけられたのです。多民族国家らしい発想ですね。教義はキリスト教的な要素をもち、聖職者の階級制度を採用するなど、カトリックの側面が見られますが、ベトナム古来の精霊崇拝的な要素も見られます。カオダイの信徒はアオザイを着用し、日に4回の礼拝を行います。驚くべきことに聖人、使徒として、孔子・老子・釈迦・キリスト・ムハンマド・さらに李白やソクラテス・トルストイ・ヴィクトルユーゴーまでが登場します。今後、ベトナムの全土に広がり、ますますその勢力を伸ばしていくかもしれません。
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