ベトナム料理に欠かせない調味料が「ヌックマム」。いわゆる魚醤ですが、これには世界各国でその国、地方ならではの味があります。基本的には、魚を塩に漬け込み、発酵させた調味料です。熟成したそれは、魚のアミノ酸やビタミンやミネラルも豊富で特有の香りがあります。それゆえ好みもあるでしょうが、病み付きになってしまうという人も多いでしょう。

    アジアではベトナムのほかにタイや中国、そして日本でも独自の魚醤が作られています。日本では、郷土料理でおなじみの秋田のしょっつるや能登のいしるなどです。ベトナムの魚醤「ヌックマム」は、タイのナンプラーと似ています。魚を大量の塩とともに漬け込み、数ヶ月以上発酵させます。熟成が進むと、液化します。この液化したものを漉して用いるのです。「ヌックマム」は、木製の樽に魚と塩を「10:4」の割合で入れ、蓋をしたあと、4ヶ月から1年ほど熟成して作ります。タイのナンプラーよりも発酵度が低く、魚の香りが強いものが多いのが特徴です。一方、塩味は薄いです。フォーなどには必ずといっていいほど添えられている、ベトナムの食卓には欠かせない調味料です。


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